WORK
DP-01aphoto
03/2025
Tomonori Koyama
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Daily Photograph:日常のスナップ写真。
人はなぜ「もの」を見て、撮影し、その写真を所有するのだろうか。目の前の対象を咄嗟に写し撮ろうと思う瞬間、それは自身が得てきた対象への経験と関係性における対峙を極限に圧縮して何かしら判断を下すことだ。
あらためて撮影されたものを見返した際、それが何でありどういう感覚の上に湧き立つものなのか明確に言語に変換できるものもあれば、二重三重にベールを被ったコンテクストの中に埋没してしまうものもある。
つまり、撮影者の対象への経験が写真を撮らせたのではなく、対象が魅惑した結果として写真が生成されているのである。この写真の意味はすべて偶発的かつ恣意的であり、それら全体の意味接続を把握しきることは難しく、それはまた鑑賞者も同様であろう。
ただこれらのインスタンスな合致の中に基準点を持ち得るとするならば、私たちが表層として認識する世界はこの繰り返しであり、弱く小さな繋がりを見つけることは意味を作り、それは人の活動力となるのである。