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図像について
図像とは境界のメタファーである。それは現実に存在せず現実を抽象化したものであり、形態が示す文化的背景や表象をほのめかしながらも漂白させ、あやふやに実像化したものである。
図像は「無限」のように、概念として理解可能だが現実には存在、及び視認できない理想的な類似を探す形象でもある。
また言葉とは異なって、指し示す定まった対象や正解がなく、永遠に何かに例えることが可能なゆえに無意味ともなりうる危険性を孕む表現形態である。
つまりそれ自体が意味を伸縮させ補完されることで、多次元的に展開されるよう創造性を担保しているその猶予こそが、図像を図像足らしめている。
ただし、図像はあくまで空虚(形態を代替化されたイメージ)の特化物に過ぎない。そこにいかなるナラティブを組み込もうとも、過剰に接続された仮設の有意味性が付与されるだけに留まる。
よって図像は認識や理解の骨子となるようでそのもの=中心ではなく、意味の表象の導入として機械的にリズムを取りながら誘惑するフィルターとなる。
図像についてtext
02/2022
Tomonori Koyama
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