ふたつの心–
心にはふたつある。
ひとつは身体を制御し物質的に支配する心。
もうひとつは身体的作用から知覚を移り変えていく心。
近頃はなるべく後者の心を許し、
ただの岩にさえこの心を変えてくれよと願っている。
削る–
毎日引き算の練習で、いくらでも引いていけるような気になる。
いつしか自分の身さえも極限まで削れていき、ただ空になることを望む。
何か–
何者でもない私達は、また何者でも亡くなっていく。
砂–
思うことも不私有につままれて
つま先の不安と狼煙へと
ひとりでにひとり
things–
尊いものを生み出したいと思う。
尊い、は強制されず、自然に発生するものだ。
simple–
シンプルで居続けることは難しい。
room–
たった一言が人を傷つけるし
たった一言が人の心を救う
stillness 2–
ポートレート写真って結局、自分が写真に撮られていることを知っている人の写真なんですよね。