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貝柱達の
午後の喧噪
高架下の樹脂はいつも慌しく
欠落の瞬間は、文字を自ずと数える
また、懸命な排気ガスと急激な注意を
また、インキの黒の生え際とその映える音を
初老の後頭部の結び目は新緑の芽の奥に
いづれの山も
また
また
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閉鎖的な兄弟愛の
分配について
知力の女性器としての描写は
ゆるやかな衰退とともにある
欲動的支配は必要ない
あまたの宣言が乗り越えるべき壁は
この両眼への刺激を搾取する
ひとつ、
てっぺんの葉はもう枯れてしまった
ふたつ、
本日の方法は見つけなければならない
みっつ、
絵画の餌は美味である
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国雨
整理されたコットンを嗅ぎつつ
ボリュームを漂い、曇る肖像のあとで
机上の発汗を包み込む老いの幾ばくかは
過ぎ去った国旗を背に散らしている
風景に溶け込んだシンボルは
その距離だけを誇らしげに獲得し、
正円を輝かせながら
等倍の穴を掘る
気が付けば口内は様々な動物の毛が絡み付いていた
其々の基準から眩い祭を
毛布をかけ、忘れるその容易さを
さぁ
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見ることで見えなくなるものを見る目を持て
√mat
√mat√mat
√mat√mat√mat
√mat√mat√mat√mat
√mat√mat√mat√mat√mat
√mat√mat√mat√mat
√mat√mat√mat
√mat√mat
√mat
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円的
気高き円運動の
肺を連ねるそのめまぐるしさ
まさにか弱きせせらぎが
水蒸気と化す群集へと手渡された
鋭角に切り出された女性は分身を繰り返し
その筋力を自らの囲いへと役立てるのだ
平行且つ分離は冷静さのもとに白光を逃がす
それらは一点に集められ、圧縮され、隠される
体内の斜陽を獲得した者のみが得られる喪失
土に染み込み、新たな循環のリズムとなるだろう