WORK

Daily photographPhoto

2016-2023

なぜ見て、所有するのか。目の前のものを咄嗟に写し撮ろうと思った瞬間の思考は、極限まで自身が得てきた経験や見る目とそこにある対象との対峙をどういったものであるか判断することだ。それがどういう感覚であったのか、後に解きほぐすことができることもあるが、やがては消え去っていく。あらためて見返した時に即物的なものとしてその結果が現れないものは、二重三重にベールを被ったコンテクストの中にある。それら全体を把握しきることは難しく、また鑑賞者も同様であろう。ただインスタンスな合致の中に基準点を持ち得るとするならば、私たちが表層として認識する世界はこの繰り返しであり、弱く小さな繋がりを見つけることで意味が生まれ、それは人の活動力となる。

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